監修:日本赤十字社医療センター 血液内科部長 骨髄腫アミロイドーシスセンター長 石田 禎夫 先生

全身性ALアミロイドーシスの症状は?

︎どんな患者さんが多い?

65歳以上の高齢者の方に多くみられますが、65歳未満の若年の方にもみられます。

Shimazaki C et al.: Intern Med 57; 181-187, 2018.

最初にみられる症状は?

全身のけん怠感(だるさ)、体重の減少、貧血、浮腫(むくみ)などがみられます。特に巨舌[図1]は、よくみられる症状です。舌が大きく硬くなり、側面に歯の跡がつきます。会話や食事に影響することもあります。また、目のまわりの皮膚に色素が沈着する、レッサーパンダ様色素沈着1)[図2]もみられることがあります。

「レッサーパンダ様色素沈着」は「アライグマの眼サイン2)」とよばれることもあります。

「最初にみられる症状は?」の説明画像
  1. 今井祐一 著:多発性骨髄腫・全身性アミロイドーシスと腎障害の診断と治療, 羊土社, 2019, p45-47.
  2. 安東由喜雄 監、植田光晴 編:最新アミロイドーシスのすべて, 医歯薬出版株式会社, 2017, p113.

アミロイドが沈着する組織によって
症状は変わります

「アミロイドが沈着する組織によって症状は変わります」の説明画像