監修:日本赤十字社医療センター 血液内科部長 骨髄腫アミロイドーシスセンター長 石田 禎夫 先生

DCyBorD療法の治療中に
注意することは?

︎DCyBorD療法の治療中および最終投与から6ヵ月間は、患者IDカードを常に携帯してください。

赤血球輸血を予定している または輸血をすることになった場合

  • 通常、輸血をする場合は、輸血として使う血液が適合するかどうかを判定するために、輸血前検査を行います。
  • DCyBorD療法治療中の患者さんでは、輸血前検査で正しい結果が出ないことがあるため、DCyBorD療法の治療開始前に検査を実施し、患者IDカードに記載します。
予防・対策など
  • DCyBorD療法の治療中および最終投与から6ヵ月間は、患者IDカードを常に携帯し、輸血をすることになった場合は医師または医療スタッフに提示してください。
  • 他の医療機関にかかる時は、患者IDカードを医師または医療スタッフに提示しましょう。
  • 輸血時に患者IDカードが必要になることを、家族などにも伝えておきましょう。
「患者IDカード」の説明画像

他の診療科や医療機関を受診される
または薬局で市販のお薬を購入される場合

受診される診療科や医療機関の医師や医療スタッフに、DCyBorD療法を含め現在受けている治療の内容を伝えてください。また、新しく別のお薬が処方される場合や薬局で市販のお薬を購入される場合は、医師や薬剤師に相談してください。

体調がいつもと違う場合は早めに病院に連絡しましょう

体調がいつもと違う場合は、がまんせずに早めに病院に連絡しましょう。インフュージョン・リアクションは投与日の翌日以降に症状がみられることがあります(鼻水・鼻づまり、せき・のどの痛み、寒気、吐き気・嘔吐、息切れ・息苦しさ、発熱、かゆみ、めまいなど)。また、今までみられなかった症状があらわれた場合も、早めに病院に連絡しましょう。

DCyBorD療法の治療中は避妊するようにご注意ください

妊娠する可能性のある方やパートナーが妊娠する可能性のある方は、DCyBorD療法の治療中および治療終了後の一定期間は、医師の指示に従い、胎児への影響を避けるために避妊するようにしてください。また、妊娠中の方や授乳している方は、医師にお知らせください。