監修:日本赤十字社医療センター 血液内科部長 骨髄腫アミロイドーシスセンター長 石田 禎夫 先生

頻度と発症原因

日本における多発性骨髄腫の発症率と死亡率は、ともに増加傾向です。年齢が進むにつれて発症数が増加します。発症の原因は明確になっていません。

頻度

日本における多発性骨髄腫の発症率は、人口10万人あたり約5人です。

死亡者数は年間4,000人前後で、発症率、死亡率ともに年々増加傾向です。

「頻度」の説明画像

発症年齢・性別

診断時の年齢(中央値※)は66歳です。40歳未満での発症は非常にまれで、年齢が進むにつれて発症数が増加します。

性別では男性にやや多い傾向があります(人口10万人あたり男性5.7人、女性5.1人)。

※ 中央値:データを小さい順に並べたときに中央に位置する値

発症原因

発症原因は明確になっていませんが、多くの遺伝子異常が段階的に生じることで、骨髄腫となることがわかっています。