監修:日本赤十字社医療センター 血液内科部長 骨髄腫アミロイドーシスセンター長 石田 禎夫 先生

再発の種類と早期治療の重要性

再発には、臨床的再発とMタンパク再発の2種類があります。安定した状態を保つには、症状があらわれる前に早く治療を開始することが大切です。

2種類の再発

「再発」とは、治療によってなくなったように見えた骨髄腫細胞が再びあらわれることをいいます。

再発には、症状があらわれる「臨床的再発」と、その前段階でMタンパクが増加する「Mタンパク再発」の2種類があります。

「2種類の再発」の説明画像

早めの治療開始が重要

症状が出てから治療を開始するよりも、Mタンパクが増え始めた段階で治療を開始した方が病気の見通し(予後)が良いことが分かってきています。

また、Mタンパクが増えるといずれは症状があらわれるため、その前に治療した方が、生活の質を保つことができます。

「早めの治療開始が重要」の説明画像

定期検査の重要性

治療によってがん細胞が減少し、症状が落ち着いたら、治療を行わずに経過をみることがあります。

ただし、体調が安定していても再発の可能性は残っているため、油断せずに定期的に受診してください。