監修:日本赤十字社医療センター 血液内科部長 骨髄腫アミロイドーシスセンター長 石田 禎夫 先生

骨髄抑制・感染症

好中球やリンパ球、血小板の数が減り、抵抗力が低下して感染症にかかりやすくなったり、出血が止まりにくくなったりします。熱があったらすぐに病院へ連絡しましょう。

ご注意

ダラキューロ®/ダラザレックス®の投与中には以下のような副作用に注意してください。

このような症状がみられた場合は、重大な副作用であることもありますので、放置せず、次の診察を待たずに早めに医師、薬剤師に相談してください。

骨髄抑制・感染症の症状、予防・対策など

ダラキューロ®/ダラザレックス®での治療を始めると、好中球やリンパ球、血小板の数が減ることがあります。

好中球やリンパ球の数が減ると、抵抗力が低下して感染症にかかりやすくなります。

血小板の数が減ると、出血が止まりにくくなります。

病気やお薬などの要因で正常な血液細胞が減るため、感染症にかかりやすくなっています。

アナフィラキシー、鼻づまり、せき、寒気、気管支けいれん、低酸素症、呼吸困難などの症状が出ることがあります。

主な感染症は上気道感染(かぜ症候群)です。また、肺炎などの重い感染症や日和見感染症*があらわれる可能性があります。

* 常在菌や弱毒菌などによるもので、免疫力が低下している時にかかる感染症

主な症状

「主な症状」の説明画像

予防・対策など

必要に応じてお薬をお休みしたり、好中球を増やすお薬または血小板輸血、感染症に対するお薬などを使うことがあります。

出血の予防のために、転倒や外傷、打撲しないように注意しましょう。

感染症にかからないために、日頃から手洗い・うがいを行い、からだを清潔に保ちましょう。

毎日体温を測定しましょう。

熱っぽさを感じたら体温を測定し、熱があったらすぐに病院へ連絡してください。

「感染症」の説明画像