監修:日本赤十字社医療センター 血液内科部長 骨髄腫アミロイドーシスセンター長 石田 禎夫 先生

どう働くのか?

有効成分である「ダラツムマブ」が、骨髄腫細胞の表面にあるCD38とよばれる抗原(目印)に結合し、体内の免疫細胞などと協力してがん細胞の増殖をおさえます。

有効成分

骨髄腫細胞の表面には、CD38とよばれる抗原(目印)が多く存在します。

ダラキューロ®とダラザレックス®は、いずれもヒト型抗CD38モノクローナル抗体とよばれる「ダラツムマブ」が有効成分です。

ダラザレックス®は点滴をするお薬であるのに対し、ダラキューロ®は皮下注射するお薬です。

ダラキューロ®はヒト型抗CD38モノクローナル抗体/ヒアルロン酸分解酵素配合剤とよばれ、ダラツムマブに「ボルヒアルロニダーゼ アルファ(rHuPH20)」という酵素が含まれていて、からだの中でダラツムマブが広がる手助けをします。

「有効成分」の説明画像

骨髄腫細胞への働き

ダラキューロ®とダラザレックス®の有効成分である「ダラツムマブ」は、このCD38に結合して、体内の免疫細胞(ナチュラルキラー細胞やマクロファージなど)や補体とよばれるタンパク質と協力して骨髄腫細胞の増殖をおさえます。

「骨髄腫細胞への働き」の説明画像