監修:日本赤十字社医療センター 血液内科部長 骨髄腫アミロイドーシスセンター長 石田 禎夫 先生

初回治療の重要性

多発性骨髄腫は再発しやすい病気です。繰り返すと治療継続が難しくなることがあります。そのため、早い段階で病状を落ち着かせ、その状態を保っていく治療を選択することが大切です。

より長く寛解状態を保つために

多発性骨髄腫は、再発を繰り返すと、効果が期待できるお薬の種類が限られてきたり、副作用や合併症により治療を続けるのが難しくなったりすることがあります。

寛解状態を長く保つためには、からだの中のがん細胞をできるだけ減らすことが重要です。

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治療後も残る少量のがん細胞(微小残存病変)

治療によりがん細胞が減ってMタンパクが消えたように見えても、患者さんのからだの中には少量のがん細胞が残っています。この残ったがん細胞のことを「微小残存病変」といいます。

がん細胞が少なくなると、検査ではがん細胞がなくなったように見えることもあります。

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